前回、機械的なリサーチによって陥りやすいたくさんのワナを紹介しました。
PA-APIで取得した価格には送料が含まれない等、精度にはやや難があるものの、日米で十分な価格差がある
「何とか利益が取れそうな商品」
であることを確認したとき、リサーチの次のステップで確認すべきは
「過去の売れ行き」
になります。
リサーチステップの復習
以前にも紹介した、ブログや本等で初心者向けに紹介されていたリサーチ手順もう一度見直してみましょう。
- まずは日本のアマゾンで「並行輸入」と検索しよう
- 検索結果の各アイテムについて、同じASINで米アマゾンで見つかるかどうかをチェック
- 利益が出そうな価格かどうかを確認する(まずは日本の価格の半分かどうか、と書いてありました)
- 利益が出そうな価格だったら、プライスチェックやモノレートといったランキング変動が見れるサイトで月何回くらいランキングアップ(売れて)しているかを確認
- 利益が出て売れそうな商品を記録して、FBA料金シミュレーターなどを使って、より精度が高い利益予想へ
- 利益が出て売れそうな商品が見つかったら、その商品を日本で販売しているセラー(出品者)のページに行って、そのセラーが扱っている他の商品をどんどんチェックする
1.~2.の検索結果からASINを抽出するまでは、以前の記事で紹介したLinkclump+Excelで半自動化、
そして抽出したASIN→日米の商品情報・価格データは自作PA-APIツールで取得完了!
3.の利益が出そうな価格かどうかを確認する
までは何とかスムーズにできるようになりました。
次の障壁は、
4.利益が出そうな価格だったら、プライスチェックやモノレートといったランキング変動が見れるサイトで月何回くらいランキングアップ(売れて)しているかを確認
になります。
モノレートの活用
ランキング変動サイトってなんじゃ?というと、モノレートやプライスチェックでは、
アマゾンの商品の過去の
- 最安価格の履歴
- 出品者数の履歴
- ランキングの履歴
等を見ることができます。
モノレート画面はこんな感じです。

このように、価格と出品者数の履歴を見ることで、これまでにいくらくらいの価格でどれだけ出品者がいたのか、といった情報を確認することができます。
そのためこういったグラフから
「昔は2人の出品者しかいなかった頃は価格が高く維持できていたのに、このタイミングで相乗り出品者が増えたせいで値崩れしちゃったんだな」
なんてことを推し量ることができます。
どちらのサイトがいいかは趣味の問題かもしれません。
ボクがリサーチを始めた当初はプライスチェックがよくブログ等で紹介されていましたが、今はモノレートの紹介を見ることが増えてきた気がします。
そして、ランキング変動から何がわかるのか?
これは先ほどのグラフの直近3ヶ月分のランキング変動部分です。

※当初しばらく気づきませんでしたが、このグラフは実はランキングが高い方が下、低いほうが上になっています。
アマゾンのランキングの仕組み
では、アマゾンのランキングが上がる、というのは何を意味するのか?
ひとことで言ってしまえば、
売れてる
ということです。
正確に言うと、「売れてる」からその結果としてランキングが高い。
すなわち100位の商品の方が1000位の商品より売れていると言っていいわけです。
では、いつランキングが変動して、どのようにランキングが決まっているのか?
ランキングの決定ロジックに関してはいろいろ明かされていない部分も多いですが、ボクが知っている(あるいは思い込んでいる)基礎知識は次のとおりです。
- ランキングの変動は1時間ごと
- 1時間ごとに再集計されたランキングポイントによってランキングが決まる
- 直近1時間に売れた回数がランキングポイントに加算される
- 直近1時間の売れた回数が一番重要視される。1時間前に1個売れた事実は、1か月前に1個売れた事実よりも重要視される
(過去の売上実績によるランキングポイントはどんどん薄れていくイメージ)
ランキング決定ロジックの応用編はこんな感じです
- 1回の注文で2個売れても1個売れてもランキングの上昇は変わらない
- 同じ購入者に2回の注文で1個ずつ売れるとランキングは2回分上昇する
- 新品でも中古でもランキングは同様に上昇する
正直このあたりの細かいロジックを知る必要はありませんが、知っているとランキングの見方が変わるところです。
ボクは以前この↑↑マニアックな本を読んで学んだ部分が多く、今は変わっているかもしれませんが、ボクが日本のアマゾンで購入するときに実験した体感では上記までは合っていると思いました。
ランキングの動き方
大事なのは、ここからです。
上記の仮説によって、アマゾンのランキングはどのように変化するのか?
・売れないとなだらかに下がっていく(過去のランキングポイントが時間とともに薄れていくため)
そして、
・直近1時間に1つでも売れると急激に上昇する
つまり、
ランキングが急激に上がったタイミングで売れている
ということです。
そのため、多くの人がプライスチェックやモノレートでランキングの上昇回数をチェックして、
「月に何個以上売れている」と判断しています。
先ほどのグラフを再度見てみると、

赤丸の位置が、売れたタイミングと判断できます。
3ヶ月で11回の上昇が確認できるのがわかりますか?
ただし、どのくらいの頻度でランキング履歴を記録しているかによって、
・1回の上昇で何回も売れていたり、
・1回のオーダーで何個も売れていたり
することも予想されるので、
3ヶ月で11個「以上」は売れている、と判断することができます。
いくら安く仕入れることができても、誰にも売れなければただの不良在庫・・・
売れ行きチェックは欠かせません。
しかし、こんな折れ線を数えるのは非常にめんどくさい!
そこで、あいもかわらず
効率アップのためにコツコツ工夫を始めることにしました(次回へつづく)
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