さて、最近は一通りランキング取得ツールのパワーアップやそこからのデータ活用の応用編について紹介してきました。
こんな風にデータを毎日コツコツ自動取得し始めて1年ちょっとが経過しました。
今回は、記録したランキングの履歴データを分析してわかったことを、なるべく数字を使って紹介します。
売れてるアイテムはxx%?
さて、みなさんはモノレートやプライスチェックでランキングの上昇回数を見るときに、「仕入れを検討しよう」と思うのは、何回くらいからでしょう。
どのくらいランクアップしていたら、「売れてるなー」って思いますか?
月に5回くらいでしょうか?
10回でしょうか?それとも20回ないとダメでしょうか?
まずは、このグラフをご覧ください。

これは、ボクが今年の8月にウォッチを始めてデータがちゃんと取得できた
22,948アイテム
に対する、今年9月の1ヶ月でランクアップした回数ごと、その積み上げアイテム数を表したグラフです。
縦がASIN数、横がランクアップ回数で、右に行くほどよく売れているアイテムというわけです。
その中で、一番左の18,197件÷全体22,948件 = 約79%は・・・この1ヶ月で1回も売れた形跡がありません。
はい
約8割のアイテムは1月に1回も売れていない
わけです。
ボクがウォッチ対象に選んだアイテムが悪い!と言われてしまうとそれまでですが・・・
もしボクが、この2万数千のアイテムをリサーチしようとしてモノレートを見たときに、
1ヶ月に5回以上ランクアップしているアイテムにたどりつく可能性は4.7%、
1ヶ月に10回以上ランクアップしているアイテムにたどりつく可能性は2.5%しかありません。
ランキングアップ回数「5回以上」で足切りするならば、9割以上がせっかく見に行ってもむだな空振りとなってしまいます。
空振りを少なくするためには、まちがいなくツールによるランクアップ回数集計が有効といえます。
1ヶ月で1個も売れていないアイテムは・・・
先ほどのデータはランクアップのウォッチを開始した直後の1ヶ月のデータといえますが、この時の8割の売れないアイテムのさらに9割以上は
1年経っても1個も売れないでしょう
というのも、昨年8月にウォッチ開始した7,004アイテムのうち、
今年9月に1個も売れなかったアイテムは5,426個(約77%)と、今年8月にウォッチ開始したアイテムとほぼ同じ割合です。
しかし、今1ヶ月に1個も売れていない5,426個のうち5,243個は、ウォッチ開始して以来一度もランクアップの形跡が無いんです!
1ヶ月で1個も売れていないアイテムの96%は1年間に1個も売れていない!!!
※さすがにボクのサーバーリソースにも限界があるため、このようなアイテムを毎日監視しているわけにもいかず、実際は毎日→2日→3日と頻度を下げながら監視をしています。その間にひそかにランクアップして元の位置に戻っている可能性もありますが・・・おそらく通常のランキングの動き方から考えるとしてないはずです。
もちろんこれはある程度機械的な条件で抽出したアイテム群での統計ですから、みなさんが自分の目で
「これはいける!」
と思ってモノレートを見るようなアイテムとはきっと異なる結果が出ると思います。
でも、これだけ「売れないアイテム」が当たり前のように多数派を占めるのがアマゾンの商品群だ、ということは認識してゲームに参加する必要があります。
じゃあどう戦うべきか?
「商品ページがあるから売れるはずだ・・・」
「誰かが出品しているから売れるはずだ・・・」
ではなく、
「売れる商品の方がむしろレア」
と考えて行動するほうが、
「3ヶ月に2個売れてればOKにしよう」
「取扱アイテムは月に5アイテムずつ増やせれば上々だな」
といった、より現実的な行動に繋げることができます。
そして、このような「売れていない商品」の中には、「売れていない理由をなくす」ことで一気に売れる商品にできるものがあります。
そのような商品をうまく料理できたらすごくオイシイ商品になると思います!が、ボクは良くも悪くも個々の商品のことを考えることは少ないため、できていません。。
ボクが選ぶ戦い方はシンプルです。
月に「10回」以上売れているアイテムに当たる可能性が2.5%ならば・・・
データ量を増やして毎月20000件のアイテムを新規ウォッチできるならば、「10回売れてる」仕入れ候補は毎月
500個
見つかるということになりますから・・・今のところ数で困ることはありません。
そして、これを実現してくれたのはまちがいなく
数々のツールとデータベース
のおかげです!
本日はここまでです。ありがとうございました。
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